今話題の【書店男子】 : GAYTRENDJAPAN

トレンドを表す「○○男子」。あなたは、何を思い浮かべますか？

佐川男子、眼鏡男子、料理男子、方言男子…と様々な本が登場する中、今注目すべきは、リアル書店に勤務し、“会いに行ける王子様”こと「書店男子」だそう。

　9月26日には、全国の書店で働くイケメン写真集『書店男子』（リブレ出版）が発売。表紙は、女子から絶大な支持を得る落語マンガ『昭和元禄落語心中』の著者・雲田はるこだ。

　中をパラパラめくってみると、アニメイト、ヴィレッジヴァンガード、紀伊國屋書店、三省堂書店、ジュンク堂書店、書泉、TSUTAYA…と馴染みのある書店の店員さんたちが登場。ふんだんなグラビアショットに、「好きな女性のタイプ」「理想のデート」「仕事のやりがい」「将来の夢」をテーマにしたインタビュー、オススメ本の紹介などが余すことなく収録されている。

「書店男子」は、肉食男子も草食男子も眼鏡男子をも網羅しひとつに納まりきらないのが特徴。強いていえるのは、かっこいいだけではなく「知的そう」ということ。

　そして、9月28日には、そんな彼らに会えるサイン会＆握手会が池袋のアニメイト池袋本店で開催された。

　今回登場したのは、アニメイトと書泉の書店男子8人。黒髪、眼鏡、白シャツと、知的でクールな雰囲気を醸し出しつつ話すとチャーミングな一面も。中でも一際目立っていた（筆者的に）のは、「書店男子」ではなく「書店紳士」がふさわしいその道35年と大ベテランの神保町・書泉グランデの近藤茂樹さんだった。

　そんな「書店男子」に迫ったQ＆Aを紹介しよう。

―書店男子として働いていて心がけていることは？
・粗相をしないようにしています（書泉グランデ神戸さん）
・常にお客さんの立場になって親身な接客ができるように心がけています（アニメイト横浜岩佐さん）
・みなさんに楽しんでもらえる棚作りを心がけています（アニメイト横浜阿部さん）
・本を大切に、傷つけないようにしています（アニメイト池袋本店　内海さん）

―イベントに向けて準備したことは？
・いかに謝るか（神戸さん）
・サインの練習を一番しました（岩佐さん）
・何を着ていこうかと岩佐と相談をしました（阿部さん）
・衣装をちゃんと考えてきました。あと質疑応答です（内海さん）

―おすすめの本は？
・『ショートシート』（星新一）…気軽に読めて奥が深い。（書泉グランデ近藤さん）
・『ジョジョの奇妙な冒険』（アニメイト池袋本店丸山さん）
・『弱虫ペダル』…これからくると思います。（アニメイト大阪日本橋内田さん）
・『週刊少年ジャンプ』に連載中の『食戟のソーマ』…コーナーも作りました。（アニメイト池袋本店中川さん）

―「書店男子」ならではのアピールポイントは？
・マンガに詳しい。（中川さん）
・シャツ、ネクタイ、メガネさえあれば誰も萌えることができます。（内田さん）
・マンガの知識は誰にも負けません。（丸山さん）
・知性と教養と言いたいところですが、なかなか届かないこともあるかと思いますが、（お客様から）ご質問があれば何でも応えたいと思います。（近藤さん）

　会場に集まったのは、20代を中心に、ワンピースやベレー帽と秋の装いに身を纏ったいたって普通のイマドキの女の子たちの様子。「黒ぶちメガネがかっこいいですよね～」と、「書店男子」好きという共通点からか、会場ではじめて知り合った女の子同士も話がはずんでいる様子だった。

　アニメイト大阪日本橋内田さんに会いたくて神戸から来たという一番のりの女の子（大学4回生）は、「しっかりとした手が綺麗で、そんな手で本をとってもらいたいです」と嬉しそうに、サイン色紙をゲットしていた。

　また、「書店男子」の魅力については、「あんまり目立たないけど、実はかっこいい」（高校生16歳/松戸在住）、「知識があって本に詳しくてわからない本でも尋ねると教えてくれる」とのこと。「近藤さんに会いたくて来ました。めっちゃ楽しかったです。」（社会人2人/埼玉在住）ということで、「書店紳士・近藤さん」人気も侮れない。

　「書店男子」本人たちが、「申し訳ないし、恥ずかしいけど、これを機に書店に足を運んでくれるお客様が増えれば嬉しい」というように、街の本屋さんを元気にするためにも、ぜひ近くの本屋さんに足を運んで「書店男子」の魅力を確かめてみてください。勇気のある人は、オススメの1冊を聞いてみてはいかがでしょうか。