体操ニッポンのメダルラッシュが止まらない

「日本の美しい体操を評価してくれたことが良かった。(来年行われる)団体総合は個人総合とスペシャリストがミックスされて最強のチームになる。2つの良いところが出た大会だった」



水鳥寿思・日本男子監督

日本は今大会、金4、銀1、銅2の計7個のメダルを獲得した。


内村が金メダルで個人総合4連覇、加藤は銀メダル

男子個人総合決勝が行われ、ロンドン五輪金メダルの内村航平(24)=コナミ=が合計91・990点を挙げて圧勝し、2009~11年大会を合わせて前人未到の4連覇を達成した。



水鳥寿思・日本男子監督「内村はしばらく負けそうにない。自分の演技を追求すれば、彼の強さは揺るぎない。(加藤ら)日本勢にいい影響を与えている」

種目別を加えた金メダルは5個目で、日本選手最多の7個を誇る中山彰規、監物永三に次ぐ数となった。


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「(最後の)鉄棒が終わった瞬間、喜びが湧き出てきた。予選と同様にミスが出なかったことが結果につながった。(加藤との1、2位は)日本が個人総合で一番強いと思っているので当然。美しい体操が評価されるとあらためて分かった」

初出場の加藤凌平(20)=順大=も90・032点で銀メダルを獲得した。日本勢の1、2位は05年大会以来3度目となった。


「目標のワンツーフィニッシュができてとてもうれしい。有言実行できて良かった。不思議と落ち着いて演技できた。(内村と)徐々に差を詰めて、本当のライバルという存在になれればいい」

日本勢が個人総合で1、2位となったのは、表彰台を独占した70年リュブリャナ大会(金=監物永三、銀=塚原光男、銅=中山彰規)、05年メルボルン大会(金=冨田洋之、銀=水鳥寿思)に続き3度目。表彰台に2人は、11年東京大会(金=内村、銅=山室光史)に続き、2大会連続となった。



2013世界選手権 イケメン!加藤凌平 完璧な演技 (鉄棒)

種目別の男子床運動で17歳・白井が金メダル 内村は銅メダル

体操の世界選手権第6日は5日、ベルギーのアントワープで男女種目別の決勝が行われ、白井健三(神奈川・岸根高)がゆかで、ただ1人、16点台をマークし、初優勝を果たした。


「結果が付いてきたので100点満点。一つの目標だった16点台を出せて良かった。全然緊張しなかったし、練習から(新技シライの)4回ひねりも余裕があった。種目別でも世界に通用する日本の体操を見せつけられた」

自身の名前が付いた新技「シライ」の着地をぴたりと決めると、拳を握った。17歳で初出場の白井が種目別ゆかで圧勝した。


成功させた新技が「シライ」と命名された

成功させた新技が「シライ」と命名された


白井健三・世界初の新技!! 『シライ』

白井は横浜市出身。3歳から体操を始め、父の勝晃(まさあき)さんが経営する体操クラブで力をつけた。今年6月の全日本種目別選手権で、世界選手権メダル獲得が狙えるレベルとして設定された派遣標準得点(15.900点)をクリアして代表入り。予選で新技の「後方伸身宙返り4回ひねり」に成功し、「シライ」と命名された。



白井健三 床  2013ベルギー世界選手権体操 種目別

世界選手権のこの種目の日本勢としては、2011年東京大会の内村航平(コナミ)以来、通算7人目(9個目)の金メダル。


17歳の金メダリストは五輪、世界選手権を通じて、日本の体操史上で最年少。個人総合王者の内村航平(24)(コナミ)も銅メダルを獲得した。


「着地がほぼ止められた。Eスコア(実施点)の採点が厳しめだったが、一人だけ9点台なので前向きに考えていい。(白井)健三は期待通りにやるのがすごい。人間じゃない。大物感がある」

種目別のあん馬で亀山耕平(徳洲会)が金メダルを獲得

ベルギーのアントワープで行われた体操の世界選手権男子種目別あん馬で亀山耕平(徳洲会)が金メダルを獲得した。


亀山があん馬で2003年大会の鹿島丈博以来2人目の世界王者となった。


「メダルは取ろうと思っていたが金色になるとは。実感がない。慌てずに演技できた。一番練習してきたという自信と、あん馬の才能は絶対だという自信はあった。内容は70点だが、結果は100点」
「他に一つでも二つでも日本に貢献できる種目をつくりたい。その方向で頑張る」


亀山耕平 あん馬   2013ベルギー世界選手権体操 種目別  

 亀山選手は宮城県出身の24歳で、日本が苦手とするあん馬のスペシャリストとして、今回初めて世界選手権の代表に選ばれました。


さらに種目別の平行棒で内村航平(コナミ)がふたたび金メダルを獲得

種目別決勝が行われ、男子平行棒で内村航平(コナミ)が15・666点を出し、史上初の4連覇を達成した個人総合との2冠に輝いた。


内村は美しい演技を見せ、Eスコア(実施点)でトップの8・966点をマーク。林超攀(中国)と同点優勝となった。


同種目の日本勢の優勝は、1981年大会の具志堅幸司以来32年ぶりだった。


「平行棒はDスコア(演技価値点)を上げて、すごくいい演技ができた。金メダルは無理かなと思って、3位狙いだったが…。種目別は着地勝負なので、平行棒も鉄棒も決められて目標達成です」

最後は種目別の鉄棒で内村航平が銅メダルを獲得して有終の美を飾る

ベルギーのアントワープで行われた体操の世界選手権種目別男子鉄棒で、内村航平(コナミ)が銅メダルを獲得した。


「着地決め目標達成」金2、銅2の内村


内村は自身2度目のエレガンス賞も受賞

体操の世界選手権で男子個人総合を4連覇した内村航平(コナミ)が4日、最も美しい演技をした選手に贈られる「エレガンス賞」に2大会連続で輝いた。


「美しい体操を評価してもらえた。身が引き締まる思いで、喜んでばかりはいられない。もっと追求していかなきゃいけない」
2011年の前回大会で個人総合3連覇よりも同賞を喜んだが、「今回は両方うれしい」と笑顔だった。

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